いきなり名刺は、避けた方がよい(編集中)
2009年 08月 31日
ユニークな店主のいる個人店(飲み屋)のいいところは、
同じ値段の酒を飲んでいる客は、社会的地位や収入や格闘技経験の有る無しに関わらず、
みんな平等というところである。
昼間の社会は格差、ヒエラルキーのハッキリした社会である。
が、夜の個人店は、ヒエラルキーのない空間。
大学教授がフリーターと会話したり、
秋田県出身の人と出会ったことがない人が奈良県出身の人と出会ったり、
普通に生きていたら一生会わないような人と人、
いろんな異人種の人たちが出会う可能性があるのである。
現代のユートピアと言えるかもしれない個人店。
ユートピアでの振る舞いは、昼間の社会とは、かなり違ってくる。
初めての個人店に入ったとき、
入ってみて雰囲気がいいな、自分に合うかもと思ったら、
大切なのは、時間をかけて店の空気感に馴染むこと、である。
初めての店だから、当然、店の人も、他の客も初めて、である。
当然、周りの空気は、自分に対して「ヨソヨソしい」感じが多かれ少なかれある。
はやく自分を知って欲しい、認識して欲しいという気持ちが込み上げてくる。
が、そんな時に大切なのは、
はやる気持ちを押さえて、時間をかけることだったりする。
昼間の社会的な属性を捨てることも大切である。
by kyodo-ginza | 2009-08-31 18:42 | 常連力の鍛え方(コラム)